博多の食と文化の博物館「HAKU HAKU(ハクハク)」訪問レポート

 

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 昭和23年創業、福岡の明太子メーカーである(株)ふくや(福岡県福岡市博多区)が運営する「HAKU HAKU(ハクハク)」にDMG田村が訪問しました。

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ハクハクは、ふくやの創業の地である博多の食と文化を広く伝え、地元の活性化に繋げたいという地域への貢献が目的で2013年4月にオープンしました。
明太子工場の見学や体験コーナー、博多の食文化がわかる展示コーナー、そしてふくやの商品が購入できるショップやカフェなど、大人から子供まで1日中楽しむことができます。ハクハクの来場者数は年間51,600人、うち子供は10,900人(2016年実績)で、県内外の小学生が大勢訪れるそうです。

今回、博物館をご案内いただいたふくやの平山様とDMG代表の田村。

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 館内は専門スタッフの方が解説してくださいました。

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 明太子の原料となるスケトウダラの卵は、12月~4月の時期に1年間使用する分の魚卵を急速冷凍。卵以外の余ったスケトウダラの身はちくわやかまぼこに、骨は牛のエサになるなど捨てるところのない魚だそうです。使う卵は、最上級の「真子」を使い、ふくやオリジナルの調味液に漬け込みます。なんと、この調味液のレシピは、社内の2人の人間しか知らない秘伝のタレなのです。

工場は、「漬込室」・「計量パッキング室」・「包装室」と分かれており、それぞれ熟練のスタッフの方が素早く正確に作業をこなしています。

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「計量パッキング室」には、よく見ると白やピンク、緑などエプロンの色が異なる
スタッフの方がいました。明太子の計量スピードのレベル毎にエプロンの色を変えていて、緑のエプロンをつける「計量クィーン」と呼ばれるベテランのスタッフは、現在2人いるそうです。計量器を使わなくても、明太子を持った感覚だけでほぼ同量の明太子をパックへ入れる、まさに職人技。見学コースの途中にある「明太子計量競争」コーナーは小学生の間でとても盛り上がるそうです。

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 半分は機械での作業となりますが、最後は熟練のスタッフの目や感覚で明太子のハリや味の濃さなど厳しくチェックし、ふくやの味を守っています。

ふくや創業者の川原氏は、戦後中洲に市場が開業した35歳の頃、ふくやを創業。その後、山陽新幹線の岡山~博多間開通により、辛子明太子が博多名物として全国的に一気に広がりました。川原氏は、明太子の製法は公開していましたが、調味液のレシピだけは誰にも教えなかったそうです。それは、各会社の明太子の味があった方が、消費者は喜ぶだろうという理由から。包装紙に「元祖」と書いていない理由は、「元祖と書いても味が良くなるわけではない」からだそうです。

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その時々で、消費者が一番おいしいと思うところがナンバーワンでいいという、謙虚で消費者目線の商いをしてこられた方なのだと、胸が熱くなりました。
この精神があったからこそ、長年地元から愛される企業に成長していけたのかなと思いました。

ショップには、ふくやの商品が並ぶコーナーやカフェがあり、休憩しながらゆっくり見学、お土産を購入することができます。

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 博物館見学後、平山様にご案内いただき、コールセンターも見学させて頂きました。 

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 店舗とインターネットを連動していく仕組みは、食品を扱う通販会社にとって気になる情報です。たくさんの要望があり、来年はふくや様の博物館とコールセンターの見学会を開催する予定です。(詳細に関して、今後チャレンジで告知いたします)
ご期待ください。

☆博多の食と文化の博物館 HAKU HAKU(ハクハク) ☆

ハクハク | 明太子のふくや工場見学と博多の食と文化の博物館

2017年、最後のビジネスチャレンジをご愛読いただきありがとうございました。
2018年は1月4日(木)配信予定となっております。
来年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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DMG公式サイトはこちらから

http://www.dmg-one.co.jp/business_challenge/

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DMG25周年企画 『EC通販の未来を予測する』
2020年に通販(eコマースなども含む)は20兆円市場まで拡大されると言われています。自社EC通販事業を持続可能で更に成長させるためには、社会環境や情勢などを適格に読む必要もあります。

そこで今回は基調講演にベストセラー、「未来の年表(講談社現代新書)」の著書であり、産経新聞の論説委員でもある「河合雅司」氏にご登壇頂きます。

 

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 詳しくは下記を参照ください。

新春セミナー DMG25周年企画 「EC通販の未来を予測する」

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日時:2018年1月30日(火)13:30~17:00(開場13:00)(17:30交流懇親会)
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http://www.fsi.co.jp/akibaplaza/index.html

TEL:050-3000-2741 
受講料:交流懇親会付き1日券:15,000円(税込)
    セミナーのみ:10,000円(税込)
    交流懇親会のみ:5,000円(税込) ※全て1名様・消費税込
主催:(株)ダイレクトマーケティンググループ
    DMGコンサルティング(株)
お問合せ先:DMG東京/DMGコンサルティング(株) 藏内/江川

      直通TEL:03‐6268‐8988 info@dmg-one.co.jp

〇セミナー内容〇
第1部:13:30~15:00
「未来の年表」人口減少日本でこれから起きること。
 産経新聞社論説委員、大正大学客員教授 河合雅司(かわいまさし)
書店には少子高齢社会の問題点を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って人口減少社会の課題を論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。それを明確にしておかなければ、講ずべき適切な対策とは何なのかを判断できず、日本の行く末を変えることは叶わないはずなのに、である。『未来の年表』が、その画期的な役目を果たそう。
「来年のことを言うと鬼が笑う」という諺があるが、人口の将来推計、そしてそれに基づく諸現象の予測は、どこぞの“未来予想”とは異なり、極端に外れることはない。

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 第2部:15:15~17:00
「未来の年表から読めるCRMについて」
(株)ダイレクトマーケティンググループ 代表取締役田村哲二(たむらてつじ)
これからの超高齢(少子)化社会では、特に優良客(ロイヤルカスタマー)への対応が重要となる。CRMセンターを核にした「おもてなし」を専門家やコンシェルジュ達が親身に対応すること『お客様の声は、神の声である』こころして対応することが、EC通販の未来を築く。

交流懇親会 17:30~19:30  「HUB秋葉原店」にて

 ●セミナーの詳細、お申込みはこちらからご覧ください!

新春セミナー DMG25周年企画 「EC通販の未来を予測する」

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(株)ダイレクトマーケティンググループ 
広報担当 ウェブチャレンジ編集長
日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート
占部恵子